歴史上のすべてのクラシックギター作曲家を網羅することは、ほぼ不可能な作業です。なぜなら、この楽器のために作品を捧げた音楽家は数千人もいるからです。しかし、実用的なガイドとして、最も影響力があり重要な名前を歴史的な時代別に整理しました。
ギター・レパートリーの柱となる作曲家たちは以下の通りです。
1. バロック時代 (5コース・ギター)
「バロックギター」は現代より小さく、複弦を使用していました。
- ガスパル・サンス: スペイン人。『スペイン・ギターの音楽指導書』の著者。
- サンティアゴ・デ・ムルシア: スペイン・バロック期で最も独創的な作曲家の一人。
- ロベール・ド・ヴィゼー: フランス国王ルイ14世の宮廷音楽家。
- シルヴィウス・レオポルト・ヴァイス: リュートのための作曲が中心ですが、その作品は現代クラシックギターの柱となっています。
2. 古典派・ロマン派 (「黄金の世紀」)
この時代、ギターは単弦6本となり、現代の形へと進化しました。
- フェルナンド・ソル: 「ギターのベートーヴェン」として知られています。
- マウロ・ジュリアーニ: ウィーンで活躍し、ベートーヴェンの友人でもあったイタリアの巨匠。
- フェルディナンド・カルッリ: 今日でも最も使われている教則本の一つの著者。
- マッテオ・カルカッシ: 『25の旋律的練習曲』で有名。
- ディオニシオ・アグアド: 偉大な教育家であり、「トリペディソン(演奏用支持台)」の発明者。
- ヨハン・カスパール・メルツ: ショパンやリストのようなピアノの語法をギターに持ち込みました。
- ジュリオ・レゴンディ: 極めて高い技術的難易度の作品を残した神童。
3. 国民楽派と近代ギター (19世紀末〜20世紀初頭)
- フランシスコ・タレガ: 「近代ギターの父」。『アルハンブラの想い出』や『アラビア風奇想曲』を作曲。
- イサーク・アルベニス
- エンリケ・グラナドス: ピアノ作曲家ですが、『アストゥリアス』などの作品はギター演奏でより有名になりました。
- アグスティン・バリオス(マンゴレ): クラシックの技術とラテンのリズムを融合させたパラグアイの天才(代表作:『大聖堂』)。
4. 20世紀と現代
ギターがコンサートホールでの地位を決定的に確立した時期です。
- エイトル・ヴィラ=ロボス (ブラジル): 最も重要。彼の『12の練習曲』と『5つの前奏曲』は世界中で演奏されています。